「壮年性脱毛症」は20代でも発症する!女性の場合は50〜60代に多い!

「壮年性脱毛症」は、男女ともに悩んでいる人が多い脱毛症です。

「壮年性脱毛症」は、治らない脱毛症ではありません。

治療方法は、年々進化しています。

早めに対処すれば、改善が期待できるでしょう。

この記事では、「壮年性脱毛症」の原因と対策についてご紹介します。

「壮年性脱毛症」の特徴

「壮年性脱毛症」とは、若ハゲや男性型脱毛症とも言われている脱毛症です。

厚生労働省は30歳〜44歳を壮年期としているのですが、20代でも「壮年性脱毛症」になることはあるでしょう。

男性の場合は細くて短い毛が多くなり前頭部と頭頂部の髪の毛が徐々に薄くなっていき、最終的には完全に抜けてしまいます

主に思春期をすぎた男性に多い脱毛症ですが、女性もなる可能性があるでしょう。

女性の場合は50〜60代に多く、頭頂部の広い範囲が薄毛となりますが後頭部は脱毛しないのが特徴です。

女性の「壮年性脱毛症」は、男性ホルモンの影響についてはまだはっきりしていません。

「壮年性脱毛症」の原因

「壮年性脱毛症」の原因は、男女で異なります。

  • 男性における「壮年性脱毛症」の原因
  • 女性における「壮年性脱毛症」の原因

それぞれ見ていきましょう。

男性における「壮年性脱毛症」の原因

男性の「壮年性脱毛症」は、「男性型脱毛症(AGA)」とも言われます。

「男性型脱毛症(AGA)」の主な原因は、男性ホルモンの一種であるテストテロンです。

テストテロンは、男性らしい体つきを作る働きがあり体毛などに作用しています。

テストテロンは男女ともに誰しもが分泌しており、血液によって全身に巡っている男性ホルモンです。

毛乳頭細胞にテストテロンの一部が取り込まれた場合には、5α-還元酵素Ⅱ型という変換酵素が作用しDHT(ジヒドロテストステロン)というより活性が強い男性ホルモンへと変換されます。

乳頭細胞内の受容体にDHT(ジヒドロテストステロン)が結び付くと、毛母細胞を自然死させる信号が出てくるのです。

すると、毛周期が後退期へ移行してしまいます。

成長期が短く、すぐ休止期に入ってしまうヘアサイクルに変化してしまうため、抜け毛を繰り返し薄毛になっていくでしょう。

女性における「壮年性脱毛症」の原因

女性の「壮年性脱毛症」は、「女性男性型脱毛症(FAGA)」と呼ばれます。

「女性男性型脱毛症(FAGA)」は、女性ホルモンよりも男性ホルモンが優位になってしまうことが原因です。

加齢と共に女性ホルモンは少なくなっていきます。

「女性男性型脱毛症(FAGA)」は、高齢の女性が発症する確率が高いです。

しかし、10〜20代の若い女性でも発症することも稀にあります。

「女性男性型脱毛症(FAGA)」は、見極めるのが難しい脱毛症なので疑わしい場合には皮膚科を受診しましょう。

「壮年性脱毛症」の治療

「壮年性脱毛症」の治療方法は以下の通りです。

  • 5-α還元酵素の阻害薬の内服
  • 「ミノキシジル」の外用
  • 「アデノシン」の外用
  • 「t-フラバノン」の外用
  • 自毛植毛術

男女によって効果の有無や行うべき治療方法は異なります。

それぞれの治療方法を見ていきましょう。

5-α還元酵素の阻害薬

男性ホルモンのテストテロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換させる5-α還元酵素を阻害する薬は、「男性型脱毛症」に効果があるでしょう。

5-α還元酵素の阻害薬としては以下の種類があります。

  • 「フィナステリド」の内服
  • 「デュタステリド」の内服

それぞれの違いを見ていきましょう。

「フィナステリド」の内服

「フィナステリド」は、男性ホルモンのテストテロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換させるII 型5-α 還元酵素の阻害薬です。

男性型脱毛症に対して、フィナステリドの内服は発毛効果が有効とされています。

しかし、「女性男性型脱毛症(FAGA)」には有効ではありません。

「フィナステリド」を服用する場合は、少なくとも6ヶ月は継続して内服し効果を確認しましょう。

内服を中止すると、効果は消えてしまいます。

医師の指示に従って服用してください。

副作用としては、稀に肝機能障害がおこるという報告があります。

妊婦が服用した場合には男子胎児の生殖器官などが正常に発育しないなどの影響を及ぼす危険があるので、妊婦や授乳婦は絶対に服用しないようにしましょう。

デュタステリドの内服

「デュタステリド」は、5-α 還元酵素 I 型とII 型の両方に対して効果のある阻害剤です。

「男性型脱毛症(AGA)」に対して、発毛効果があります。

副作用は以下の通りです。

  1. 勃起不全
  2. 精液量減少
  3. 射精障害
  4. 性欲減退
  5. 肝機能障害

このような副作用の報告がありますが、その発生率は少ないのです。

また、「フィナステリド」と同じく女性の使用は避けたほうが良いでしょう。

また、20歳未満の男性に対しても安全性は確率されていません。

妊婦や授乳婦は、絶対に使用しないでください。

「ミノキシジル」の外用

「ミノキシジル」の外用は、男女ともに有効です。

「ミノキシジル」の推奨濃度は、男女によって異なります。

「ミノキシジル」配合の育毛剤や外用薬は男性用5%、女性用は1%です。

濃度が異なりますので、ご自身でミノキシジル配合の育毛剤を選ぶ際には性別に合ったものを選びましょう。

また、「ミノキシジル」は副作用が気になります。

報告されている副作用は以下の通りです。

  1. かゆみ
  2. 頭皮の赤み
  3. 皮膚の脱落
  4. 毛穴の根元の細菌感染
  5. 接触皮膚炎
  6. 顔面の多毛

「ミノキシジル」は、塗ったらすぐに効果が出るものではありません。

「ミノキシジル」の外用を始めた際にヘアサイクルが休止期にある場合だと、効果が出るまでに一定期間が必要になります。

しばらく使い続けてみましょう。

また、処方された場合には医師の指示に従ってください。

「アデノシン」の外用

「アデノシン」は、比較的新しい育毛成分です。

資生堂の独自成分で、厚生労働省から認可を得ています。

「アデノシン」は、元々人間の体内に存在している成分です。

異物ではないため、毛乳頭まで素早く作用し発毛促進してくれます。

血行促進作用があり、髪の毛に必要な栄養を送ってくれるため抜け毛予防効果が期待できるでしょう。

さらに毛根の成長を延ばし、髪の毛を疎く長く育てます。

副作用も認められておらず、男女ともに安全に使えるでしょう。

育毛に対する様々な効果・効能があるため、人によって異なる頭皮の悩みに広く対応できます。

ただしカフェインによって作用が抑制されてしまうので、コーヒーなどをよく飲む人は注意しましょう。

「t-フラバノン」の外用

「t-フラバノン」は、花王のオリジナル成分で男女共に有効です。

「t-フラバノン」は、直接毛根球部分に作用して毛母細胞の増殖を促します。

髪を太く長く育てて、コシのある抜けにくい髪の毛にしてくれるでしょう。

「t-フラバノン」のメカニズムは、TGF-βというタンパク質の活性化を抑制することで毛母細胞の分裂が抑制されるのを防ぎます。

ヘアサイクルの後退期・休止期への移行を抑えてくれるので、成長期を維持できるようになるでしょう。

副作用もほとんどありません。

「t-フラバノン」は、開発元である花王の育毛剤に配合されています。

自毛植毛術

自毛植毛手術は、5-α還元酵素の阻害薬やミノキシジルを使ってみても効果が十分に現れなかった時に選択する治療法です。

十分な経験と技術のある医師に施術してもらいましょう。

医師選びは重要です。

自毛植毛術は男女共に有効で、世界中で行われている治療法で自毛植毛術は82.5%以上の生着率が得られています。

また自毛ではなく、人工毛の植毛は安全性の根拠が得られていないためお勧めできません。

「壮年性脱毛症」の対策

「壮年性脱毛症」の症状が現れた場合には、病院を受診するのが良いでしょう。

しかし病院には行きたくない場合やまだ初期の段階で、自分でなんとかしたいという方に向けて対策をご紹介します。

「壮年性脱毛症」の自分でできる対策は以下の通りです。

  • 生活習慣の改善
  • ヘアケアの見直し

それぞれの対策内容をみていきます。

生活習慣の改善

生活習慣の乱れは、頭皮と髪の毛に影響します。

特に以下のような生活習慣には注意してください。

  • バランスの良い食事
  • 質の良い睡眠
  • ストレス解消
  • 禁煙

それぞれ見ていきましょう。

バランスの良い食事

バランスの良い食事は、健やかな頭皮と髪の毛のために大切です。

偏った食事や過度なダイエットにより栄養不足になると、髪の毛まで栄養が届きにくくなってしまいます。

薄毛の人は特にタンパク質やミネラル、ビタミンが不足しがちです。

また、高カロリー・高脂質の食事は頭皮環境を悪化させてしまいます。

栄養不足はホルモンバランスをも崩してしまうため、ダイエットをしている人は栄養量とバランスを見直しましょう。

質の良い睡眠

睡眠不足は、頭皮と髪の毛にとっても良くありません。

寝ている間には、成長ホルモンが分泌されます。

睡眠不足となり成長ホルモンが十分分泌されないと、髪の毛に栄養を届けられなくなってしまうでしょう。

髪の毛を太く育てるためには、成長ホルモンの分泌が重要です。

成長ホルモンが分泌される22時〜2時の間に分泌されています。

22時には布団に入っていられるように、生活時間を工夫しましょう。

ストレス解消

ストレスをたくさん受けると、自律神経が乱れて血行が悪化します。

血行が悪化はすると、頭皮へ栄養を届けにくくなり髪の毛が十分成長できません。

さらに自律神経の乱れは、ホルモンバランスの乱れにも繋がります。

「壮年性脱毛症」は、ホルモンバランスが関わっているので注意しましょう。

また、ストレスは髪の毛を成長させる成分である亜鉛を多く消費してしまいます。

ストレスは多方面から頭皮と髪の毛にダメージを与えるので、うまく発散しましょう。

禁煙

タバコに含まれているニコチンは、髪の毛と頭皮に悪影響を与えます。

ニコチンは毛細血管を収縮させてしまうため、毛母細胞へ血液を届けにくくなるでしょう。

「壮年性脱毛症」が気になった方には、禁煙をお勧めします。

まずはタバコの本数を減らすことからチャレンジしましょう。

ヘアケアの見直し

抜け毛が気になった場合には、ヘアケア用品と方法を見直しましょう。

間違ったヘアケアは、脱毛の原因になります。

数日間髪の毛を洗わないことや、逆に1日に何度も髪の毛を洗うことは良くありません。

すすぎが不十分な場合は、頭皮にシャンプーやコンディショナーが残ってしまうと頭皮に悪影響を与えます。

シャンプーは適切な量を使用し、十分にすすぎましょう。

また、体質に合わないシャンプーは頭皮に刺激になってしまいます。

まとめ
  • 「壮年性脱毛症」とは、若ハゲや男性型脱毛症とも言われている脱毛症
  • 「男性型脱毛症(AGA)」の主な原因は、男性ホルモンの一種であるテストテロン
  • 「女性男性型脱毛症(FAGA)」は、女性ホルモンよりも男性ホルモンが優位になってしまうことが原因
  • 「壮年性脱毛症」の治療方法は、男女によって異なる
  • 自分で出来る対策としては、生活習慣やヘアケアの見直し

「壮年性脱毛症」は、加齢とともにリスクが高まる脱毛症です。

まずは生活習慣を改善し、ヘアケア方法を見直すことから始めましょう。

症状が進行している場合には、早めに病院を受診してください。

有効な治療法は様々にあります。

男性と女性とでは使える薬が異なりますので、夫婦で同じ薬を自己判断で使うなどは絶対に辞めましょう。