「脂漏性脱毛症(しろうせい)」は女性でも稀に発症!自己判断での育毛剤使用は危険!

脂漏性脱毛症」は、男性が発症しやすい脱毛症ですが女性でも発症する恐れがあります。

髪がベタつきやすく、抜け毛が気になる方はこの脱毛症を疑いましょう。

この脱毛症の場合は、自己判断で育毛剤を使うことはおすすめできません。

生活習慣の見直しをし、皮膚科を受診しましょう。

この記事では、「脂漏性脱毛症」についてご紹介します。

「脂漏性脱毛症」の特徴

「脂漏性脱毛症」は、髪の毛が抜け落ちる前に以下のような皮膚症状が見られます。

  • 頭皮がべたつく
  • 大量にフケが出る
  • 頭皮が赤くなっている
  • 頭皮に強い痒みがある

このような症状があり脱毛している方は、「脂漏性脱毛症」の可能性があるでしょう。

重篤化すると皮膚の炎症がカサブタのように硬くなったり、加齢臭のようなニオイがすることがあります。

放置してしまうと、脱毛が進行してしまう恐れがあるので早めに対策をしてください。

「脂漏性脱毛症」は、生後三ヶ月以内の赤ちゃんと40〜60代の中年男性に多く見られます。 

しかし、女性でもホルモンバランスが乱れると稀に発症することもあるでしょう。

「脂漏性脱毛症」の原因

「脂漏性脱毛症」は、頭皮に脂漏性皮膚炎が起こっている状態です。

頭皮には、「マラセチア菌」という常在菌がいます。

「マラセチア菌」の餌は、皮脂です。

皮脂が「マラセチア菌」によって分解されると、頭皮を様々な刺激から守る物質ができます。

しかし皮脂が過剰分泌されてしまうと「マラセチア菌」が異常発生して、余計な刺激を与えるようになってしまうでしょう。

また皮脂が過剰に分泌されると毛穴が塞がり、皮脂で塞がった毛穴の内部には雑菌が繁殖してしまいます。

また、毛穴の周りや毛根に炎症も起きてしまい「脂漏性脱毛症」となるのです。

だからといって皮脂は、悪いものではありません。

皮脂には、頭皮や髪の毛を保護する役割もあります。

また女性は男性よりも皮脂の分泌が少ないので、女性の「脂漏性脱毛症」は希です。

皮脂が増える原因

「脂漏性脱毛症」の原因である脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌機能の異常や生活習慣が原因とされています。

皮脂が増えてしまう原因は、以下の通りです。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 偏った食事バランス
  • 間違ったシャンプー

それぞれ見ていきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

女性の場合は女性ホルモンが乱れると、男性ホルモンが優位になってしまうので皮脂分泌が多くなります

強いストレスや睡眠不足、疲労はホルモンバランスを乱してしまうので注意しましょう。

ホルモンバランスの乱れは、皮脂の過剰分泌に繋がります。

偏った食事バランス

皮脂の分泌は、肉や揚げ物など脂っこい食べ物や甘いものを食べ過ぎた場合にも多くなります

普段高カロリーな食生活を送っている肥満体質の方は、皮脂量が多くなりがちです。

バランスの良い食事を心がけましょう。

また、過剰な飲酒も良くありません。

間違ったシャンプー

洗髪が不十分な場合や洗う頻度が少ないなどして皮脂を洗い残してしまうと、「脂漏性脱毛症」になる恐れがあります

頭皮に皮脂がたくさん残っている状態が続くと、マラセチア菌の以上繁殖を招いてしまうでしょう。

逆に頭皮のベタつきが気になりシャンプーを1日に何度も行うことも、頭皮の皮脂を増やしてしまう原因となります。

皮膚は肌が乾燥すると、肌を守るために皮脂を多く分泌する仕組みになっているのです。

「脂漏性脱毛症」の予防と対策

それでは、「脂漏性脱毛症」の自分で実践できる予防と対策方法をご紹介します。

普段から以下のようなことを心がけましょう。

  • バランスの良い食事
  • 刺激物を避ける
  • 規則正しい生活
  • 髪の毛と頭皮を清潔にする

それぞれ見ていきます。

バランスの良い食事

まずは、食事内容の見直しから始めましょう。

皮脂の分泌を避けるためにもラーメンや肉、揚げ物など高脂質なものや高カロリーな食事は控えてバランスの良い食事を摂ってください。

コーヒーや香辛料、等分などは肌の刺激となるので摂りすぎには注意です。

特に意識的に摂りたいのは、ビタミンB群です。

ビタミンB郡は、皮脂の分泌を抑えてくれる働きがあります。

ビタミンB郡は魚や卵、ほうれん草、豆類に含まれているので意識して食べるようにしましょう。

また、抗炎症作用があるビタミンや食物繊維を含んでいる野菜や海藻類もおすすめです。

刺激物を避ける

香辛料など刺激が強い食べ物を食べると、皮脂の分泌が多くなります。

刺激物は摂りすぎないようにしましょう

規則正しい生活

ストレスを溜めないためには、規則正しい生活が大切です。

睡眠をしっかりとり、適度な運動を普段から心がけましょう

休息を取ることは、ホルモンバランスを整えるために大切です。

髪の毛と頭皮を清潔にする

洗髪の方法を見直すことも重要です。

「脂漏性脱毛症」はフケが多く出るので、シャンプーで頭皮と髪の毛を清潔に保ってください。

しかし1日になんども髪の毛を洗うと、頭皮が乾燥してしまい余計に皮脂が過剰分泌されてしまいます。

また洗浄力が強いシャンプーを使ってしまうと、必要な常在菌まで洗い流されてしまい逆に皮脂が大量に発生してしまう場合もあるでしょう。

おすすめは頭皮に刺激が弱いアミノ系シャンプーです。

しっかりあわ立てて指の腹を使い優しく洗いましょう。

すすぎは十分に行ってください。

「脂漏性脱毛症」の治療

「脂漏性脱毛症」は、アトピー性皮膚炎や乾癬などと症状が似ていて区別が難しい病気です。

自己判断ではなく、医師の診察を受けてください。

治療は皮膚科での薬物療法が基本で、以下のような薬が処方されます。

  • ステロイド外用薬
  • 抗真菌薬

それぞれ見ていきましょう。

ステロイド外用薬

ステロイドは、様々な症状に使われることの多い薬です。

「脂漏性脱毛症」には、皮膚の炎症を抑えるために処方されます。

しかし、ステロイドには副作用があるため医師の指示に従い正しく使ってください。

抗真菌薬

「脂漏性脱毛症」の原因となる「マラセチア菌」は、カビの一種です。

「マラセチア菌」の活動を抑えるために、抗真菌薬が処方されます

抗真菌薬はステロイドよりも安全性と効果が高いです。

しかし症状が回復するまでに時間がかかってしまいます。

また、重篤化している場合には効果が出ないこともあるでしょう。

抗真菌薬は、副作用が少ないのが大きなメリットです。

どのくらいで治るの?

頭皮の脂漏性皮膚炎は、治療開始からだいたい4〜6週間くらいで治ると言われています。

通院の頻度は、頭皮の状況によって異なるため医師の方針に従ってください。

頭皮の環境が正常に整えば、毛根の炎症がなくなって頭皮と髪の毛に栄養が運ばれるようになるでしょう。

すると次第に健康な髪の毛が生えてきます。

炎症を悪化させないよう気をつけて、じっくりと治療をしてくだしい。

脂漏性皮膚炎は慢性化しやすい皮膚炎です。

症状が治ったからといって、自己判断で育毛剤を使用するのは良くありません。

生活習慣の乱れで容易に再発することもあるので、完治しても規則正しい生活習慣を意識しましょう。

まとめ

  • 「脂漏性脱毛症」は、女性でもホルモンバランスが乱れると稀に発症する
  • 皮脂が過剰分泌されてしまうと頭皮に「マラセチア菌」が異常発生して、余計な刺激を与える
  • 「脂漏性脱毛症」の原因である脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌機能の異常や生活習慣が原因
  • 対策としては規則正しい生活と、洗髪の見直しが重要
  • 他の病気との区別が難しので、皮膚科を受診する

女性の「脂漏性脱毛症」は、稀です。

脱毛の原因を知るためにも、自己判断はせず皮膚科を受診しましょう。

「脂漏性脱毛症」は、対策を施さないと完治が難しい脱毛症です。

治療をしても、再発する可能性はあります。

生活習慣を見直して、しっかりと対策をしてください。