びまん性脱毛症の原因について!20代以上の女性の約40%が一生に1度は発症する!

女性の薄毛には、いくつかタイプがあります。

女性の薄毛で特に多くみられるのが「びまん性脱毛症」です。

少しずつ頭髪全体が薄くなっていくのが特徴で、老けた印象になってしまいます。

「びまん性脱毛症」は、40代以上の女性に多いです。

しかし、近頃では20、30代の患者さんも増えています。

この記事では「びまん性脱毛症」について見ていきましょう。

「びまん性脱毛症」の特徴

薄毛に悩んでいる女性の4人に1人は、「びまん性脱毛症」と言われています。

「びまん性脱毛症」の「びまん」とは、広がるという意味です。

女性の「びまん性脱毛症」の特徴としては、初期段階は頭頂部の分け目が広がってきてトップのボリュームが減少してきます

やがて頭髪全体が薄毛になり、ゆくゆくは地肌が透けて見える様になるでしょう。

男性ホルモンが原因となることもあるので、男性型脱毛症(AGA)の女性版である女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれることもあります。

加齢により、閉経前後から症状が顕著になる場合が多いです。

また出産や生活習慣の乱れなどによっては、若い女性も発症する事があります。

20代以上の女性の約40%が一生に1度は「びまん性脱毛症」を発症するという調査があるほど、多くの女性が悩んでいる脱毛症です。

「びまん性脱毛症」の原因

「びまん性脱毛症」の原因は、ヘアサイクルの乱れです。

ヘアサイクルが乱れてしまうと髪の毛が成長しきらずに短くて柔らかい毛の状態で抜けてしまい、抜ける本数が多くなってしまいます。

ヘアサイクルが乱れてしまう原因は以下の通りです。

  • 女性ホルモンの減少
  • 出産
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • タバコ
  • 偏った食生活やダイエット
  • 間違ったヘアケア

それぞれ見ていきましょう。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンの1種である「エストロゲン」は、女性らしさを作っているだけでなく髪の成長にも関わっています。

生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れると、髪の毛の成長期が短くなってしまい脱毛しやすくなるでしょう。

また「エストロゲン」は、20代後半頃から徐々に減っていきます。

なので閉経前後から症状が顕著に現れる場合が多いです。

エストロゲンが減少するとヘアサイクルが乱れるため、脱毛が起こりやすい頭皮環境へとなってしまいます

出産

出産によるホルモンバランスの乱れも「びまん性脱毛症」の原因です。

髪の毛の生成に関わっている女性ホルモンのエストロゲンは、妊娠中は子宮の機能を発達させるために増加します。

しかし、出産後には急激に低下してしまうので髪の毛が抜けやすくなるでしょう。

出産は髪の毛にとって、影響が大きいです。

ストレス

私たち人間は強いストレスを感じると、自律神経が乱れてします。

すると血行が悪くなり、頭皮に栄養が行き届かなくなり髪の毛が成長できなくなってしまうでしょう。

また、自律神経が乱れるとホルモンバランスまで乱れてしまいます。

さらにストレスは、髪の毛を発育させる栄養成分である亜鉛をたくさん消費してしまうこともわかりました。

ストレスは、様々な方面から頭皮にダメージを与えます

仕事や家庭でストレスを溜めないようにし、発散が大切です。

薄毛を気にしすぎることもストレスになってしまいますので、早めに対策を取りましょう。

睡眠不足

髪の毛を太く強くするためには、成長ホルモンの分泌の多さが大切です。

成長ホルモンは、眠っている間に分泌されます。

睡眠不足になると、成長ホルモンが十分に分泌されなくなるため栄養が髪の毛に行き届かなくなってしまうでしょう。

成長ホルモンが分泌されるのは、22時から2時の間です。

この時間帯に質の良い睡眠を取れるよう気をつけましょう。

タバコ

タバコは身体への影響だけでなく、頭皮と髪の毛にも良くありません。

タバコに含まれているニコチンは、毛細血管を収縮させてしまいます

頭皮の毛細血管の流れが悪くなると、髪の毛の根本にある毛母細胞に血液が十分に届かなくなってしまうでしょう。

偏った食生活やダイエット

髪の毛は、身体の他の部位に比べて栄養不足になりやすいです。

髪の毛を元気に育てるためには、栄養をバランスよくしっかり摂りましょう。

日々の食事が偏っていたり、無理なダイエットをすると髪の毛に栄養が行き届かず髪の毛が十分に成長できなくなります

栄養不足は、髪の毛の成長を邪魔するだけでなく体のホルモンバランスをも崩してしまうので注意が必要です。

間違ったヘアケア

正しいヘアケアは、脱毛予防と薄毛の改善に効果的です。

しかし良かれと思って行ったヘアケアが間違っていると、逆に頭皮環境が悪化し脱毛に繋がってしまいます。

間違いやすいヘアケアは以下の通りです。

  • 髪の毛の洗い方
  • 洗浄剤が合わない
  • カラーやパーマによる傷み

それぞれどの様な事が間違っているのか見ていきましょう。

髪の毛の洗い方

髪の毛の洗い方によって、頭皮環境が悪化することはよくあるので見直しましょう。

数日間に1度しか洗わない場合や、逆に1日に何度も髪の毛を洗うことは刺激になってしまいます。

また、シャンプーをメーカー推奨量を大幅に超えた量を使うことも良くないでしょう。

そして、すすぎが雑な場合にもコンディショナーやリンスが頭皮に残ってしまい頭皮環境が悪化するとフケの原因となります。

脂漏性の脱毛に繋がってしまう場合もあるので注意が必要です。

頭皮に爪を立てて力強く洗うことも、頭皮環境を悪化させる原因になります。

洗浄剤が合わない

シャンプーやリンス、コンディショナーなどが合わない場合にも頭皮環境は悪化してしまうでしょう。

例えば、乾燥しがちな頭皮に強い洗浄力のシャンプーなどは良くありません。

頭皮の皮脂を落としすぎてしまうでしょう。

カラーやパーマによる傷み

頻繁にカラーやパーマをすることも、頭皮や髪の毛にとって良くありません

また市販のカラー剤を使って、セルフでカラーをしている人は美容院で行った方が良いでしょう。

「びまん性脱毛症」の治療方法

「びまん性脱毛症」に対しては、様々な治療方法があります。

  • 女性用内服薬パントガール
  • 外用薬
  • 漢方
  • グロースファクター再生療法
  • 自毛植毛

病院によっても治療方法は異なりますが、治療内容の例をご紹介しましょう。

女性用内服薬パントガール

女性の「びまん性脱毛症」には、パントガールと言うドイツで開発された錠剤タイプの内服薬が用いられます。

細胞の代謝を活性化し育毛・発毛に必要となるアミノ酸やタンパク質、ビタミンB群などの栄養成分を毛髪に供給できる薬です。

脱毛の抑制と発毛促進、毛髪の改善に抵抗力強化をする効果もあります。

ドイツで行われた臨床試験では、3花月利用した人の7割が効果を実感したと言うデータが取れました。

そのうち2割の人は、抜け毛がほぼなくなったと言う結果が出ています。

パントガールは世界で初めて女性の薄毛・脱毛抑制効果と安全性が認められ、副作用がなく安全性が高いです。

長期的に服用しても問題ありません。

医師の診察によって判断された場合にのみ処方され、効果を実感するまでには3〜6ヶ月ほど服用する必要があります。

パントガールを試したい場合には、まず薄毛治療の診察を受けましょう。

外用薬

内服薬だけでなく、外用薬を併用すると効果がより実感できるようになります。

女性が使える育毛外用薬としては、以下の通りです。

  • パントスチン
  • リアップジェンヌ
  • ロゲイン

それぞれの効果・効能を見ていきましょう。

パントスチン

「パントスチン」は、抜け毛の原因を抑制し予防ができる外用薬です。

薄毛の原因となる男性ホルモン(DHT)の生成を阻害してくれるので、女性の男性型脱毛症(AGA)にも効果を現してくれます。

女性ホルモンが減少すると、男性ホルモン(DHT)の影響が強まってしまう事が女性の男性型脱毛症(AGA)の原因です。

「パントスチン」には、アルファトラジオールが含まれており5α-還元酵素を阻害してくれるので男性ホルモン(DHT)の生成を抑制して抜け毛を予防できます。

「パントスチン」の効果の作用は緩やかなので、ミノキシジルやプロペシアなどを服用した際に起こる副作用などのリスクはほとんどありません。

副作用のリスクが少ない分、安心して使えるでしょう。

また内服薬との組み合わせ治療で、相乗効果が見込めます。

専門医を受診して処方してもらってください。

リアップジェンヌ

「リアップジェンヌ」は、年配の女性に効果がある第1類医薬品の育毛剤です。

育毛と脱毛の進行予防が期待できるでしょう。

90カ国で使われているミノキシジルという有効成分が、毛包に直接作用して細胞の増殖を促しタンパク質の合成を促してくれます。

髪の毛に生み出す力を与えてくれるでしょう。

ミノキシジルの他にはトコフェロール酢酸エステルとl-メントール、パントテニールエチルエーテルという3つの成分が配合されています。

トコフェロール酢酸エステルは頭皮を保護するはたらきがあり、l-メントールは爽やかな心地の良い清涼感がある成分です。

パントテニールエチルエーテルは、髪を健康な状態にしてくれます。

これらの成分が相互に働きかけ頭皮を健康に保ち、新しい髪を産みだし太く強い髪へと育ててくれるでしょう。

ロゲイン

「ロゲイン」もミノキシジルが有効成分の育毛剤です。

アメリカの製薬会社ファイザーが開発しました。

国内でも人気のある育毛剤で、比較的低価格で購入することができます。

ロゲインを頭皮に塗ると、ミノキシジルが作用して血行が促進されるでしょう。

現在ミノキシジルは、最も育毛効果がある成分と言われています。

髪の毛を活性化させ、再成長させる働きがある育毛剤です。

しかし、低血圧のを誘発したり多毛症の症状が出るなどの副作用が出る場合があります。

これらは、ミノキシジルによる副作用でしょう。

その他に頭皮に痒みが出るという報告もあります。

これは、プロピレングリコールという成分の副作用でしょう。

漢方

西洋医学だけでは改善が難しい場合は、東洋医学の漢方でサポートするのもおすすめです。

薄毛や抜け毛だけでなく以下のような症状がある場合には、漢方を試すと良いでしょう。

  • イライラしやすい
  • 身体の冷え、あるいはのぼせが気になる
  • 夜に足がつる
  • 爪がもろい

漢方は、一見薄毛とは関係がなさそうな身体の様々な症状を見て処方されるのが漢方です。

女性の薄毛の原因は様々なので、漢方も様々な掛け合わせがなされます。

漢方は専門医による診断が必要です。

グロースファクター再生療法

「グロースファクター再生療法」とは、薄毛の原因となる成長因子に着目した治療法です。

20代~70代という幅広い年代の方の薄毛を改善してきました。

髪の毛を生やして育てる成長因子を、直接頭皮に注入します。

皮膚を作るために必要とされるケラチンを作るのを促進させるケラチン細胞増殖因子や、毛母細胞の細胞分裂を促進させて発毛を促すインスリン様成長因子などです。

女性の薄毛は、これらの成長因子が不足している場合が多いので、期待ができます。

しかし、効果が出るまでには一定期間が必要です。

だいたい3ヶ月から半年ほどかかるでしょう。

さらに効果には個人差があるので、誰しもが改善できるとは限りません。

自毛植毛

自毛植毛は、自分自身の後頭部から髪の毛を採取して薄くなった部分に移植する薄毛治療法です。

後頭部の髪の毛は、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンの影響をほとんど受けません。

自毛植毛手術の種類は多々あり、具体的には以下のとおりです。

  • 頭皮にニードルで穴を開けながら移植するニードル法
  • 後頭部から髪の毛を皮膚ごと切り取って、株分けして移植するFUT法
  • 特殊な器具で小さな穴を開けて髪の毛を採取し移植するFUT法

これらの手術方法が代表的とされています。

定着率が95%とされており、薬などの治療法と比べても効果は確実です。

手術では麻酔を使用するので、外科手術となります。

手術中に痛みは感じませんが、術後はしばらく痛みを感じる場合もあるでしょう。

お医者さんの高い技術力が必要とされるので、病院選びは慎重にする必要があります。

まとめ

  • 「びまん性脱毛症」の初期段階は頭頂部の分け目が広がってきてトップのボリュームが減少し、やがて頭髪全体が薄毛になる
  • 「びまん性脱毛症」の原因は、ヘアサイクルの乱れ
  • 出産や加齢などでホルモンバランスが乱れると、ヘアサイクルが乱れる
  • 食生活や睡眠、ストレスなど生活習慣が原因となる場合もある
  • 治療方法は様々にあるので、まずは医師の診断を受けるのが良い

「びまん性脱毛症」は多くの女性が悩んでいる脱毛症です。

原因はヘアサイクルの乱れですが、ヘアサイクルが乱れてしまう要因は様々にあります。

「びまん性脱毛症」は、徐々に進行していくため早めの治療が必要です。

治療と合わせて、生活習慣も見直しましょう。

バランスの良い食事や質の良い睡眠、ストレス発散など改善できるところから取り組んでください。